コミュニケーション能力が大切

 フリーランスエンジニアとして働く時には、企業で働くエンジニアとは異なる適性が求められます。企業では適材適所で人材配分が行われるため、苦手なものが多くても突出した能力があれば自分の立ち位置を獲得することが可能です。しかし、フリーランスの場合にはどの現場に行っても柔軟に対応できることが求められがちであり、総合的な能力の高さが必要になってくることは否めません。

 その中でも特に重要なのは、エンジニアとしてのスキルよりむしろコミュニケーション能力です。現場で円滑なコミュニケーションを取ることで自分の得手不得手を理解してもらい、連携して働けるようになることが大切だからに他なりません。一方、コミュニケーション能力の高さが適性となるのは、仕事の探し方にも関連しています。

 フリーランスエンジニアの仕事の探し方として、エージェントに相談するのが一般的になりました。自分の能力にあったいい仕事を優先して紹介してもらえるようにするためには、エージェントとの関係を円満に保つことが欠かせません。そのための高いコミュニケーション能力を持っていることが望ましいのは確かでしょう。

 一方、そのような関係を保ちながらも自分の要望を的確に伝えていかなければ、やりたい仕事に従事できなくなってしまいます。ただエージェントのご機嫌をと取ればいいというわけではなく、相手を立てつつ自分の主張も行えるコミュニケーション能力の高さがあってこそいい仕事を続けられるようになるのです。